親孝行出来ずに後悔したこと 4

今からでも遅くない親孝行

私は現在37歳。両親ともに元気です。私が12歳の時に両親が離婚しました。そして私は母親と母方の祖父母と暮らしていました。母は今で言うキャリアウ-マンでしたので生活苦ではありませんでした。ただ思春期の離婚もあり、年齢を重ねる度に母との衝突が増えてしまい、ケンカは毎日のようにありました。

高校を卒業してから私はケンカをする毎日にストレスが溜まり、住み込みの寮がある会社に入り家を出ました。当時は携帯も今のように無料のアプリ等が無かったので、ほとんど音信不通でした。ある日、洋服や私物を取りに帰宅したら・・・私の洋服や私物は処分されていました。そこでまたケンカでした。

二度と帰るものかと思い家を出てから数年後、母から連絡が入り祖母が認知症で悪化して入院する事になったと聞かされ驚きました。数年の間にそんな事が起きているとは知らなかったのです。そして私は実家に戻りました。間もなくして、老衰で祖母は亡くなりました。その後、母と数ヶ月一緒に生活をしましたが、やはりケンカは絶えず私は再び実家を出ました。

そして32歳の時に母が体調を崩したと連絡が入り、久しぶりに会った母の背中は曲がり、痩せていて言葉が出ませんでした。その時、初めて反省しました。ケンカの原因という物はありませんでした。ただ互いの意見が違う為に衝突ばかりを繰り返していました。今思えば本当にくだらない事で意地を張っていた自分が恥ずかしいです。

してあげたかったことといえば、もっと毎日話をしたかったです。そして色々な所へ出かけたかったです。最後に実家に帰ってからは、ケンカもなく平和な暮らしでした。少しでもの親孝行でたくさんの家事をしたり、一緒に映画を観たり。ですが私は結婚の為、日本を離れなくてはいけなくなり、私は本当に涙が止まりませんでした。

20代の頃に実家に住み、母ともっとコミュニケ-ションを上手に取れていれば。そして、祖母の話ももっと聞いてあげていれば、認知症にならなかったのでは。と話したらきりがない位たくさんのしてあげたかった事があります。

唯一、一つだけあげるとしたならば、毎年母の誕生日に温泉に連れていってあげたかったです。昔に母に温泉旅行に行き、大喧嘩をした事があり最悪な温泉旅行となりました。二度と行かないと言い放った記憶があります。そしてその温泉の名前を聞いたり、雑誌で見る度に胸が苦しくなります。

日本を離れる前に温泉旅行に行きましたが、一回しか行けずもっと時間を作りたかったです。そして温泉でたくさんの話をしたかったです。最後にごめんなさいと伝えたかったです。そして今、母に尊敬していますと伝えたいです。メ-ルではなく顔を見て伝えたいです。

親孝行をしていないあなたに伝えるとしたならば、それは、素直になって下さい。腹が立つ事はたくさんあると思います。でも、人間は必ず歳を取ります。私達も歳を取ります。もしあなたの両親のどちらかが天国に行ってしまったら。伝えたい事も伝えられません。会う事もできません。

今少しでも胸がキュッと締め付けられる用に苦しく感じたならば、少し優しい声をかけてみて下さい。もしかしたら何か言われるかもしれません。当然です。親孝行をしてないから、突然優しくされた両親は驚きます。そこで歯向かったりしないで下さい。そしてもし、遠くに居て会えないなら電話やメ-ルをしてあげて下さい。

私は今、毎日母とメ-ルをしています。そして誕生日も忘れずにお祝いしてあげて下さい。あなたがここに居るのは両親がいるからなんです。その感謝の気持ちを素直に言えなくても、おめでとうという言葉だけで両親は嬉しいに違いありません。

明日何が起きるのかすら、誰にも予測はできません。昨日はすでに過去です。少しでも早く親孝行できれば、少しでも多くの両親の笑顔が多くみられると思います。決して親孝行がお金ではないという事を忘れないで下さい。あなたの優しさと思いやりが親孝行だと思います。

父との溝が埋められなくて・・

父は健在ですが子供のころから苦手で、大人になってもほとんど話すことができません。現在は国際結婚して海外に住んでいるので父に会うのは2年に1回がいいところです。

それでも実家に帰っても父と何か話すわけでもなく、お互いに嫌いではないのに避けあって生きている気がしています。父と私の関係がおかしいのは私が子供のころ父がずっと海外赴任していたことも関係しています。

父は年に数回帰ってくる知らないおじさんという認識で、久しぶりに会った父におじさん誰?と聞いたこともあるそうです。そして父も家庭環境が悪く幼いころに両親を亡くしていたので私との接し方が分らなかったのだと思います。

年の離れた妹がいるのですが、妹が産まれたときには日本と海外を半分半分くらいの割合で行き来していたので妹と父はとても仲がいいです。妹と父は今でも二人で出かけることがあり、それを見ると少し羨ましいような悲しいような残念な気持ちになります。

でも、私には父への甘え方や喜ばし方がどうしても分らないのです。子供のころに無邪気な態度で大好きとか言ってあげられたらよかったと思います。

物心付いたときには酒飲みの父を警戒していたので、もっと安心して接してあげてもよかったと思います。親は自分よりも早く亡くなるのが普通です。親孝行したいという気持ちが芽生えたら、不器用でもいいので感謝の気持ちを伝えるべきだと思います。

親子のわだかまりなんて実はあってないようなものなのではないかと思います。私も今年は息子と娘を連れて帰省するつもりです。孫の力を使えばいつもよりも素直に、気軽に父と話せる気がします。

父に思う

父は小学校2年生で父親が他界したそうです。そのせいもあって子供に対する接し方をあまり知らなかったのかもしれません。そして男性によくある強く子供を育てる、という発想を持っているせいで何事も力づくで教育させようとする発想があり、子供に意見を尊重させるという発想が全くありませんでした。

そうした事から、父親とは距離を置くようになり、また父も父親なのに非常によそよそしく、そうした事であまり父親として話をした事があまりないように思います。親孝行という事が父に対してどのようなものがいいかというのが、未だに思いつく事がありません。

実は実家は天理教なんですが、もう少しおぢば帰りをさせてあげればよかったと思います。※私は信仰しておりません。

他界してから今も後悔し続けています。もっと違った接し方があったのではないのか?そういう意味では後悔をしています。親との関係が気まずくなるあるいは、接し方に色々問題がある事は様々な要因があり、経験上なかなか上手く解決は出来ないと思います。

しかしやはり他界してから後悔しています。自分事ですが毎年墓参りは欠かさずしようと、決意して昨年も行きました。それが私が父親に対してやれる思いだと思っております。うまく表現はできませんが、これがアドバイスです。