孫と一緒に親孝行した話 2

物より何より一緒に過ごす時間

長く商売をしていた両親は、商売をたたんでから1日の時間を夫婦で持て余していました。働くことしか知らない親なので、楽しむことが上手ではないのです。毎週末、小学生の娘を連れて遊びに行くようにしています。昼食に何を食べたいかリクエストして作ってもらい、みんなで一緒に食卓を囲みます。デパ地下でスイーツをお土産に買って行って、食後にいただきます。

娘はゲームに夢中になることもありますが、そんな孫の姿を嬉しそうに眺めている親の姿を見ると、ホッとした気分になります。自分だけでお邪魔する時もあるのですが、気が付けば孫の話になっているからです。また親子水入らずだと、どうしても私に対する小言も出てくるので、私としても子供を連れて行った方がストレスフリーだからです。

特に頑固一徹の父親は、娘の私が言っても聞かないことを、孫から言うと改めたりすることがあるからです。 楽しみにしてくれていることが、とても伝わってきます。孫の好物やお菓子をストックしてくれています。

孫と会話するために、高齢になってから一生懸命スマホ操作を覚え、ラインも使いこなせるようになりました。いつまでも元気でいてほしいので、孫を刺激にして脳の活発化を持続させてもらいたいと思っています。

孫の顔見せるだけでも親孝行

実母は数年前に父に先立たれ現在独り暮らしをしています。最近認知症の傾向が表れ始め、長女である私は頻繁に実家へ行き、世話をしているのですが、孫である娘に会いたいとしきりに言うようになったので、先日娘を連れて会いに行きました。

母は大層喜んで1日中休む間もないくらいしゃべり続け、娘も嫌な顔もせずに話し相手になってくれました。それだけでもどんなプレゼントよりも母にはうれしかったようです。日頃一人で何でもしなければいけない母と一緒に買い物に出かけたり、ご飯も一緒に作り、枕を並べて眠り、1日中一緒に過ごしました。

これからはもっと会う機会を増やしてあげようと思いました。 私一人だとつい言い合いになったり、喧嘩になってしまうところが、娘がにっこり微笑んでくれるだけで空気まで優しくなるからです。母も孫の顔を見ていればうれしくて、いつものお説教をせずに楽しい話ができるので助かりました。

日頃わがままなところもある娘ですが、優しい子なので、きっと母の認知症にも良い影響を与えてくれると思いました。 私一人で行った時と違って表情も明るく、とても楽しそうで久しぶりの再会を心行くまで楽しんでいました。帰ってからも毎日電話で娘の事ばかり話し、いつもは物忘れが多いのに1カ月経った今でも昨日のことのように話しています。

おじいちゃんの誕生日を祝った

私の父の誕生日に、姉の家族と、私の子どもと私で、プレゼントをしました。ちょうど父は住み替えをした時期だったので、引っ越し祝いもかねて、誕生日にいくらかのお祝い金と、姉の子どもと私の子どもとが一緒にバースデイケーキを贈りました。

私たちが顔を合わせるのも普段忙しく生活していると難しく、たまたま機会があり、父の誕生日に会うことができました。 やはり子ども(父からすれば孫)という存在は、とても力を与えてくれるようなのです。

あまり屈託ない若い生命体というのは、若い頃の自分を思い出させたりもするようです。自分も屈託なく生きていこうという気持ちにもなるみたいです。元気になってほしいという気持ちがあると、つい子どもを連れて行きたくなります。

子どもは変化して成長している存在なので、その様子を見ると、刺激があり、自分も元気でいたいという気持ちが起こるようです。

これまであまり特別に親の誕生日をみんなで集まって祝おうとか、してこなかったのですが、なんだか純粋に喜んでいて、誕生日だからというよりは、自分のために集まってくれたとか、自分のつながりのある人間がこれだけいるとか、そして自分を気遣ってくれているとかを感じていることができたのが嬉しい様子でした。

年を取るということは物寂しい事のようです。今まで割と元気で来た父だったので、あまり気にしないでこれまで過ごしてきてしまったのですが、意識して孫を連れて顔を出そうと思った出来事でした。

親の希望で孫と一緒にキャンプ

私の父は以前から私の息子たちとキャンプに行きたいと言っていました。父自身が田舎育ちでアウトドア好きなので一緒にテントをはって、食事を作ったりしたかったようです。

実家は遠いので、なかなか叶わずにいましたが、去年の夏に子供たちの夏休みを利用して実家に長期滞在することができましたので、念願のキャンプをすることにしました。

正直、私はアウトドアはあまり好きではなく、宿泊するならきれいなホテルで温泉付きが好みですが、親孝行と思い自分の好みはぐっとしまい付き合うことにしました。

子供にとっても自然のなかでのキャンプは貴重な経験になりますし、いつもはなかなか会えないおじいちゃんおばあちゃんと過ごすことは双方にとって良い事だと思います。

私が子供を産んでからは、孫と一緒に過ごしてもらうのが何よりの親孝行だと思っていますのでよい機会だと思いました。孫とキャンプに行けると決まってからは、アウトドア用品を買いそろえ、キャンプの日程やメニューを考えて楽しみにしていたようです。

実際行った当日は、天候が悪かったりいろんなハプニングがあったのですが、とても楽しんでくれたようで嬉しかったです。子供も楽しんでくれました。

私はカメラマンとしてたくさん写真を撮り、後日フォトブックにしてプレゼントしました。
親孝行ができて私にとってもよい思い出になりました。

3世代でタイ旅行へ行きました

私の兄弟(親にとってはもう一人の子ども)が仕事の関係でタイに住んでいます。子ども達が「皆でいとこの住んでいるタイに行こうよ」と提案があり、私達家族と共に、兄弟が住んでいるタイへ両親を連れて行きました。

3泊4日で航空券代とホテル代をこちらで用意して、現地では私の兄弟が観光プランを考えてくれて、兄弟の家族、両親、私達家族で楽しい時間を過ごしました。現地での運転手の手配や食事代等は兄弟がお金を払ってくれました。

両親だけ旅行に行くのも楽しいかもしれませんが、両親には子どもが小さいうちに、一緒に特別な時間を過ごしてもらいたいと思いました。両親は私の子どもも、兄弟の子どもも本当に可愛がってくれているのが分かるので、いい思い出になると思ったからです。

孫達にかこまれて、とても楽しそうでした。孫達もおじいちゃん、おばあちゃんと沢山触れ合う機会があり楽しそうでした。一緒に象に乗ったり、プールで遊んだりしていました。

また、父はゴルフが大好きなので、夫や兄弟でゴルフを楽しみ、母は私と兄弟の奥さんと一緒にエステに行ったりして、とにかくタイを満喫していました。両親は60歳以上ですが、タイ料理も美味しく食べる事が出来たそうです。料理以外にもマンゴーやココナッツなどの果物も美味しく食べていました。

家族で春を満喫旅行

2年前に父親が亡くなり、それから落ち込み気味の母親に少しでも元気になってもらいたくて、私達家族(4人)合計5人で四国旅行に2泊3日で行きました。もともと旅行好きで、よく父と旅行に行っていました。

最近では旅に出ることもなくなったので、『私達は族旅行くけど一緒にくる?』と、あまり気を使わないように誘ってみました。お誘いの電話は子供達にお願いしました。

プレゼントよりも、家族全員で思い出に残ることがしたかったので。母はとても子供を可愛がってくれているので、一緒の時間がたくさんあればと思い2泊3日にしてみました。 とても喜んでくれました。

車での旅行だったので、周りに気を使わず移動できたのが良かったと言っていました。車中では子供達に『一緒に座って、しりとりして遊ぼう』とせがまれ忙しそうでした。もう少し静かにゆっくりさせてあげたかったのですが、孫に囲まれ幸せそうでもありました。

少し奮発して、露天風呂付きの部屋に泊まったので『こんないい部屋に泊まったことない。贅沢だね。』と申し訳なさそうにしていました。でも大浴場にお部屋の露天風呂と、孫に連れられ忙しそうにしていました。

一年に一度ぐらいみんなで旅するのもいいねと、家族と話しています。

旅行好きな親へのプレゼント

私の両親は、旅行が大好きです。よく二人で旅行に行ったりしているのですが父が心臓の病気であまり先が長くありません。

そんな中、私に子どもが産まれて産まれることをとても楽しみにしていた両親にみんなで家族旅行をプレゼントしました。父もいつ病気が悪化するか分からないので、元気に動けているうちにみんなで思い出が作れてよかったです。

父は子どもが大好きで、女の子が産まれることを楽しみにしていました。その時に私が女の子を妊娠してとても喜んでいたので、絶対に孫と一緒に旅行に行ってもらおうとずっと決めていました。

母も保育士としてずっと働いていて子どもが好きなので、孫も小さい時からたくさん面倒を見てくれたのでお礼をしたいなとずっと思っていました。私の子どもが1歳をすぎた時に旅行の提案をしたらとても喜んでいました。

家族で旅行すること自体がとても久しぶりだったことと、大好きな孫と一緒に旅行に行けることがとても嬉しかったみたいです。旅行のときも沢山いろんなとこに行って、私達も子どももとても楽しい時間を過ごせました。

子どもも私の両親が大好きなので何日も一緒に入れて嬉しかったみたいで、ずっと抱っこをされていてもごねることがなくお利口にしてくれたのでとても良かったです。

帰ってきてから楽しかったよ、と言ってくれたので親孝行出来たかなと思いました。

45歳誕生日に旅行のプレゼント

母が45歳の誕生日に広島・島根旅行を、私たち夫婦、弟からプレゼントしました。旅行には、娘の私、主人、息子(0才)、弟の5人で参加しました。

私たちは母の手ひとつで育ててもらいました。学生時代は旅行に行くことはほとんどなくて、家族3人での遠出は日帰りが多くて行けるところも限られていました。今は私も結婚して、弟も働いていて余裕がでてきたので旅行をプレゼントすることになりました。

母は機械音痴でスマホを使いこなせてないですが、同居している弟に聞いて孫見たさにテレビ電話をしてくるほどです。

車で2時間の距離に住んでいるため、なかなか会えずに過ごしている母に孫との触れ合いの時間と、いつもとは違う非現実的な時間を過ごしてもらいたくてそうしました。

なかなか会えない孫にたくさん触れ合えて、孫を連れての初めての旅行もとても新鮮だと言っていました。

0歳で日に日に成長するため、一人で座れるようになったとか、ご飯食べるようになったとか、普段は感じられない成長を実際に見てすごいね~、かわいいね~、宝物やね~と幸せそうな表情を見ることが出来ました。

今まで旅行にあまり行けなかった分、特に新鮮な時間を過ごせて、なにより孫との旅行は特別な時間だったようです。

子供と一緒に両親の誕生日に手作りのプレゼント

両親の誕生日に子供と一緒に手作りのプレゼントを作りました。母にはアロマのワックスバーを、父にはフォトフレームを作り子供たちの手形アートと手紙を渡しました。

私の家は兄弟が多く自営業だった事もあり、両親は生活に追われて子供たちとゆっくりと楽しめなかったとよく口にしていました。孫を連れて夫婦で散歩に出たり、買い物に行ったりと孫との時間をまるで自分の子供と接するように楽しんでいました。

実際お酒が入るとこんなにゆったりと子供との時間が取れていたらと話していました。兎に角、孫が可愛いらしく何を描いたかわからない絵でも大切にしていたので子供たちと手作りプレゼントを作ることにしました。

私たちの手形を取っていなかった事も後悔していたので、子供たちの手と私の手で手形アートを作りました。両親ともに喜んでくれました。

特に父は母にプレゼントしたワックスバーも直ぐに飾る場所を決めて子供たちと一緒に飾ってまわっていました。

父にあげた写真たては子供の作ったものなので壊れやすかったんですが、子供と一緒に補強をして母には入るなと言う自分の部屋に子供たちを連れて行き、どこに飾るか話し合っていました。

そして手形アートの額も買ってきて2つ並べて自分の机の前に飾っています。プレゼントをしたあとしばらくは子供たちとどうやって作ったのか?とか難しかったか?とか楽しそうに色々話していました。あとで子供に聞くと来年は小物入れを作って欲しいと言われたそうです。

お誕生日のお祝いに写真を贈りました

親のお誕生日には毎年かかさず何かプレゼントを用意して贈っていました。ですが、毎年何かモノを贈るだけで、なんだか物足りないような気がしていましたので、子供(親からみて孫)と一緒に喜ぶ写真を撮って贈れば嬉しいかなと思いついてやってみました。

撮った写真としては、私、妻、子供がそれぞれ紙に書いた文字をもって写真を撮り、全部の写真を繋げると「お誕生日おめでとう」というメッセージになるものにしました。

親から見ると孫は本当に可愛く、普段の子育ての手間がない分、見るだけで微笑んでしまう存在です。そんな孫を巻き込んでの写真でしたら、喜ぶかと思い、孫も参加させました。

親から見て、自分の子供と、その子供の子供が、自分の誕生日のためにこんなことをしてくれたのかと、想像するだけでも嬉しくなってくれたらいいなと思いました。

親子で「お誕生日おめでとう」のメッセージの入った写真を額縁に入れてプレゼントとして贈ったのですが、親が受け取った時は本当に喜んでいました。やはり、何か便利だったり、なんとなく良い位のモノを受けとるより、愛情の篭った考え抜かれた写真を受け取って本当に喜んでいました。

その後も、ずっとその写真の入った額縁をずっと飾ってくれています。本当に気に入ってくれたんですね。このプレゼントを贈って本当によかったです。